自分が博士課程の学生だったとき、特に論文を出すネタをコンスタントに考えだす必要がありました。
しかしながら意識してこれができる人というのは相当な天才くらいで、普通はなかなか思いつきません。
ずっと考えていても仕方がないんですよね。理屈で考えつくアイディアというのは、だいたいすでに考えつくされていますから。
結局、ひたすら論文を読んで頭に条件を詰め込んでいき、あとはひらめきを待つというスタイルになりました。
実際の話、電車に乗っているとき、図書館で割と関係ない本を読んでいるときなどに決定的なアイディアがふってきたという体験があります。
自分の中ですごいと思えるアイディアは、大概それを考えているときではなく、突然降りてくるイメージです。
この現象はいまや脳科学的にもしっかり研究されているものです。自分は知らずに使えている部分がありましたが、しっかり意識して積極的に活用できる方法を身に着けておきたいものですね。
ポイントまとめ
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デフォルトモードネットワークを活用する デフォルトモードネットワーク=人間が意識的な活動をしていないときに働く脳の回路。 | |
スマホやパソコン、本を読まない 眼精疲労が諸悪の根源になる。 | |
息抜きには散歩をする 頭を使わない。頭を使うとデフォルトモードネットワークを活用できない。 | |
感謝する 難しく考えずに感謝の気持ちを持つ。 |
各ポイントの詳細を参考動画・リンクをもとに見ていきます。
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デフォルトモードネットワークを活用する
デフォルトモードネットワーク=人間が意識的な活動をしていないときに働く脳の回路。脳がアイドリング状態のときに働く回路。特に集中していないであれこれ考えている時に働く。
無意識のうちに脳が働く仕組みがデフォルトモードネットワークと呼ばれています。
このとき、脳の神経回路のつながりがアップデートされ、アイディアが電撃的に生まれる素地となるわけです。
特に思考にジャンプが必要な場合などは、考えて行うというより、脳の働きに任せてみるのがいいですね。これを実現するには、意識的にぼーっとして、何かに意識を集中していない状態を作り出すとよいといわれています。
スマホやパソコン、本を読まない
眼精疲労が諸悪の根源になる。無駄にスマホやパソコンを見ないようにして眼精疲労に気を付ける。眼精疲労から肩こりなど体の不調に派生する。
デフォルトモードネットワークを活用するために、脳に刺激を送らない時間帯を積極的に作るとよいというわけです。
なかなか時間の無駄に思えてしまって、できないことですよね。ぼーっとするのは貴重な時間を捨てるようで、勇気がいる行動です。
しかし脳科学的に、これが必要ということであれば、積極的に行わない手はないと思います。
ニュースのチェック、SNSのチェックをやめて、ぼーっとする時間をぜひ作ってみましょう。電車に乗っているときなどが一番ぼうっとしやすいですよね。そこから始めるのがいいですね。
息抜きには散歩をする
頭を使わない。頭を使うとデフォルトモードネットワークを活用できない。人間が一番リフレッシュできるのは「自然に触れること、緑に触れること」。グリーンエクササイズといわれる。DNAに刻まれた習性。
散歩はいいですよね、いい運動にもなりますし。
このときも、なるべくぼーっとするためにスマホにはふれずに景色を眺めたりします。
あれこれ考えは浮かんできますが、浮かんでくるままにトコトコあるいていきます。
うまい脳神経の結線が張られたとたんにビビっときます。無理やりアイディアを下してくるというより、無意識状態を積極的に作っていきましょう。
感謝する
難しく考えずに感謝の気持ちを持つ。散歩がてらに神社などに行って感謝の気持ちをもつなど。感謝・祈りが心理学的に効果があると言われてきている。
これはリラックス効果を狙っていますね。
頭は使いすぎると疲れます。なるべく脳の疲労に気を使いつつ、頭を回していく必要があります。
脳に心地の良い緩やかな刺激を送るのはいいですね。感謝の気持ちは平和的でいい気分になります。
まとめ
なにか革新的アイディアが必要なときに、よくブレインストーミングがいいと言われますが、実際のところそんなに結果が出ないのが実感です。
それよりも、考える材料をひたすら脳に詰め込んだ後は、脳の結線をいろいろと組み替える作用に頼るのはとてもいい方法だと体験的に思います。
一方で、脳の疲労の原因もこの脳の働かせすぎという話もあります。その疲労をコントロールするのに瞑想が推奨されていますので、疲労を感じる場合はそのあたりもチェックしておくとよいと思います:
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