CheckList Hack!

なりたい自分になるためのチェックリスト習慣!

『ファクトフルネス』でモノの見方を考え直す

ものの見方について、人間一般に特有の癖があり、それによって正しくない世界観に支配されていることを指摘しているのがハンス・ロスリング著「ファクトフルネス」です。

マイクロソフト創業者にして資産10兆円の大富豪・ビルゲイツ氏も絶賛・推薦しています。


www.youtube.com

人類共通の本能は、これまで生存競争に勝ち残るために有効に働いてきたものではありますが、時代は大きく変わってきていて、いまや原始時代からの本能からアップデートするべき部分がたくさんあります。

これをしっかり意識して、次世代に通じる考え方を身につけます。


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ポイントまとめ

 ポイントチェックリスト
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思い込みを捨てデータを使って正しく世界を見る
人間には物事をドラマチックに見てしまう本能があるため、間違って世界を見てしまいがち。
分断本能
この世は二つの対立するグループに分けてしまいがち。あいまいな部分に着目する。
ネガティブ本能
世界はどんどん悪くなっている、と思い込む性質。
メディアが発信する悲劇をうのみにしない
メディアは悲劇を演出するのが仕事。飛行機が無事飛んでいてもニュースにならず、墜落すればニュースになる。その裏にある事実・情報を評価する。
恐怖本能
確率的にはあまり危険でないことを恐ろしいことと考えてしまう。
焦り本能
今決めないと後悔してしまうんじゃないか、という焦り。






各ポイントの詳細を参考動画・リンクをもとに見ていきます。

【9分で解説】ファクトフルネス【歪められた世界を見ている私たち】

思い込みを捨てデータを使って正しく世界を見る


人間には物事をドラマチックに見てしまう本能があるため、間違って世界を見てしまいがち。
貧困問題をデータで見るのではなく、ドキュメンタリーで貧困に直面した一場面を見て想像を膨らませてしまう

しかも想像を膨らませるように番組を作るのは世の常です。これはエンターテインメント性を求められるテレビなどのコンテンツでは必然です。

しかしビジネスや生活上の決断をするときは、テレビでみたコンテンツをそのままベースにするのではなく、客観的な事実を見る必要があります。

さもなければ、あると思ったニーズが実は全然なかった、という悲劇につながりかねません。


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分断本能


この世は二つの対立するグループに分けてしまいがち。あいまいな部分に着目する必要がある。

勝ち組と負け組、金持ちと貧乏、先進国と途上国、サラリーマンとフリーランスなど。しかし世の中単純に分断できないことの方が多い。グラデーションを知る必要がある。グレーゾーンの方が多数派であったりする。

なにかというと貧困層の話になる、あるいは富裕層をやり玉にあげるといった政策議論になったりしますが、実は大半の人が貧困層や富裕層ではない層だったりするわけです。

極端な集合のことばかり、気にはなるのですが、グレーゾーンの多数派に集中するということが政策としては効果的なはずです。これはビジネスでも同様ですよね。

やたらと有名進学校に入る生徒数などを強調して、そこの対策ばかりが充実していても、実際には全体の満足度はもう一つだったりするわけです。

監視カメラは万引き防止のためばっかりに使ってはもったいないわけです。それよりも通常のお客様のニーズをつかんで貢献する方向に活用したほうが、よっぽど顧客満足度を高められるでしょう。



ネガティブ本能


世界はどんどん悪くなっている、と思い込む性質。

たとえ大した事件でなくても悲劇的に報道することで誇張されるなど。飛行機事故は年々減り続けているが、ドラマチックな報道などがされると世界の流れを見誤る。

貧困も重大事故も、年々減り続けていますが、世の中よくなってきているという実感があまりないですよね。

悲劇的なニュースが多いし、世界の情勢も不安定です。世界の情勢は本当に不安定にみえてしまうのに十分な出来事は起こっているように実際みえますが。

でも思い込みかどうかはデータできっちり見る必要があります。意識が大切ですよね。


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メディアが発信する悲劇をうのみにしない


メディアは悲劇を演出するのが仕事。飛行機が無事飛んでいてもニュースにならず、墜落すればニュースになる。その裏にある事実・情報を評価する。

思い込みを捨て、正しくデータを見る。頭に沸き起こるドラマに騙されず、データを使う

あたまにドラマが沸き上がってしまうのは、これを利用して人を説得するのには有効です。「ストーリーを作れ」と言われているプラクティスですね。

逆に自分が情報を受け取る場合は、このドラマによる連想は禁物というわけです。特に相手のストーリーに乗っかって変な説得をされないように注意です。

ここは技の掛け合いですね!









【8分で分かる】ファクトフルネス

恐怖本能


確率的にはあまり危険でないことを恐ろしいことと考えてしまう。

アメリカ人はテロを恐れている傾向にあるが、テロの死者が159人、飲酒に関連する死者は69000人などデータ上ではほとんど無視してよいレベル。本当に危険で対策が必要なものへの対策が遅れるなどの問題がある。決断のときは恐怖本能に惑わされていないかをよく確認すること。

もちろん人の生死に関する問題に、無視してよいということはないだろうという意見もあります。

ただ圧倒的に別の大きな問題があるときに、注意の配分の優先度を適切に保つことは重要です。

テロを意識しすぎて飲酒に対するケアを怠ると、やはり自分の寿命に対するインパクトは飲酒の方が大きいわけですから。しかも圧倒的に。

極端に恐怖を喚起する要素があったとしても、それによって注意の配分が変なことになっていないかはケアしておく必要があります。


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焦り本能


今決めないと後悔してしまうんじゃないか、という焦り。

いまだけ!限定!人気の商品だからなくなってしまいます!というプレッシャーからの決断なのか、しっかりした証拠に基づいた決断かを区別するべき。

Amazonのタイムセールとか、うまくできていますよね。カウントダウンと、売れている数、残りの数をリアルタイムで表示するとか、まさに正常な判断力を削ってきています。

つまりはこの焦り本能を利用してきているわけです。最近旅行サイトの人数表示をフェイクでやっていることがニュースになっていました。


gigazine.net

こんなのひどい話ですよね。事実であってもフェイクであっても、こんな小賢しいやり口で判断力を低下させられるくらいなら、その場から離脱した方がましでしょう。








FACTFULNESS(ファクトフルネス)
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

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価格: 1,980 円


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まとめ

実際のところ一部の情報から全体をつかむのは訓練がいります。「貧困層は全体の8パーセントで、その貧困層の問題についてですが…」などと説明されることは超まれですからね。

なので、説明されていない隙間の部分に敏感になること、極端な例はまれであることを意識することを習慣づけたいですね。

あとは、統計情報に日々触れるのも一つの手です。


www.stat.go.jp

しかも1次情報として、統計局のまとめを見てみるのもいいですね!

上記リンクから全文「日本統計年鑑」が見られますが…きつい!なかなかきついですね。頑張りましょう。