嫌な人って周りにいますよね。
これは複数人のグループで活動なり仕事なりしていたらかならずあることです。
それは考え方がいろいろあるし、何が正しいとは言い切れないことも多いので、さけられないことです。
そして自分にとってまったく違う行動原理で動いている人は、やっぱりアホな人に見えます。そしてやっかいです。
アホなひとはいちいち邪魔をしてきたりします。本当に困ったものです。
そんなときに、論争を仕掛けて論破したりして、こちらの正しさを示して間違いをただしてあげようと思っちゃいますよね。
これはもう親切心と、まわりに変な考え方の人がいつづける不快な状況を脱したいという思いから自然なことです。
でもそこをぐっとこらえて、適切に、戦略的に攻略していく必要があります。
ポイントまとめ
各ポイントの詳細を参考動画・リンクをもとに見ていきます。
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アホと戦ってはいけない
あなたが悩んだり戦ったりする価値のない人間。不条理な人物。アホな人たちとは、足を引っ張ることしかしない、非生産的な人たち。
自分の足を引っ張ることしかしない、と思うのは自分次第なので、ここでアホの定義に当てはまるのは主観的な判断です。
なので絶対的に頭が悪いとかそういうことではありません。
ただ自分がこのひとアホやなと思う人とは、戦ってはいけないということです。
適切な対処法を身に着けておかないと振り回されるだけです。
アホを治してあげようとか、そういうことも徒労に終わることが多いですよね。これはだれしも体験していると思います。
相手のことを思ってアホを治してあげようと努力しても、治りません。治るようならアホではないですからね。
正論をかかげ、反論をしてはいけない
相手本の対抗心をあおり、被害者意識を持たれるだけ。結果長期間にわたって足を引っ張られる。
アホやなと思う人に自分の正義は通常、通用しません。アホと思う時点で考え方の根本が違うからです。
違う惑星に住んでいるひとだ、とでも思うしかないです。
しかも無理やり屈服させたりした日には、逆恨みをされたりします。
もともと正義が違うわけですから、そうなりますよね。
勘違いとかではなく、正義が違うとなるともう外力で治すのは困難です。
カルト宗教から奪回させるのが難しいのと同じです。
適切な対処① 決して正面から戦わない
相手本の力を利用してものごとをうまく進める。負けたふりや相手本に花をもたせる。あえて下手に出て、相手本の機嫌を取り、自分の味方にする。
いやなことをしてこられる相手にはとことん下手に出ていくスタイルですね。
結局かわいいと思われれば勝ちです。逆に議論で勝ったりしたらあとが面倒なだけです。
よほどのことがないかぎり徹底的に戦わない。戦わないで勝つ、すなわち実(じつ)をとる戦略を考えたほうがいいですよね。
適切な対処② 自分がコントロールできることだけに集中する
アドラー心理学で登場する概念。相手本の考えはコントロールできないので関心の対象から外す。自分がどう考え、自分がどうするかは自分で決定することができる。
自分がコントロールできることだけにエネルギーを集中させる。
これはいつでも大切なこと。
自分の住んでいる世界は、自分が主人公のゲームのようなものです。
このとき動かない設定の背景をむりやりいじりに行くのは時間の無駄ですよね!
世界の設定はいまあるとおりで変えられません。すくなくとも変えられない領域があることを受け入れるべきだということです。
受け入れたうえで、戦うのをやめましょう。
適切な対処③ 大きな目標に目を向け小さな合意を重ねる
対人関係のいざこざは小さなことから起こる。本来の目標に立ち返ること。相手の気持ちを考えて丁寧に接し、大きな目標と照らし合わせて共通のメリットに目を向ける。
会社でもよくもめごとが起こるわけですが、基本的に同じ方向を向かっているはずですよね。
最終的には会社の利益を効率よく上げていくのが目標なはずです。
しかしそこにはいろいろなやり方、考え方があり、もとをたどると全く真逆のステップにたどりつくことがあります。
究極が同じ目標なのに、最初の一歩からおおきく向きが違うことがありえるわけです。
これをしっかり受け止めて、大きな方向性が正しいかを常に見極める必要があります。
さすがに真逆なことをいっているわけがない、という状況のときはしっかりお互いの言い分を紐解いていくのがいいですね。
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適切な対処④ 気まずい相手本にこそ、相談する
嫌なことをやってくる相手本人に、嫌がらせの対処法を相談しにいく。他人がやっているというていで、本人に相談してしまう。
相手がアドバイスをしてきたら、それをそのまま実行する。
これは究極の方法ですが、ブーメランをぶちかまそうというわけですね。
そこで相手に自分の振る舞いを客観視させ、だまらせます。
あからさまに喧嘩を吹っかけているかたちにもなりかねないので究極の方法だし、上級者向けです。
でも相当口がうまければ面白い結果を生みそうですね。難易度が高いですが、チャレンジの価値はありそうです。
適切な対処⑤ 相手の意見や質問の意図を考えてみる
嫌なことを言われたら、なぜこんなことを言うのか、を考える反射的におこってしまってはエネルギーの無駄遣い。
嫌なことを言われたら、背景にある意図を考える。嫉妬なのか、不安なのか。
反射的に怒りを沸き上がらせないこつですね。
怒ること自体がまず時間と体力の無駄づかい。冷静に原因と対策を考える方がよっぽど生産的です。
嫌味なことをいっているというのは、天然でやられている場合もありますが、だいたいなにが意図があるものです。
意図が見えればこれに対処するべきです。
相手の狙いがわかればそんなに難しくないです。
適切な対処⑥ 嫌な相手にこそやられているふりをする
仕返しをして成功しても、さらに無駄な反発にあう。頭を下げて屈服してみせる。やり返してスッキリするのは一瞬だけ。
これができればかなり精神的なレベルが高いですね。
そこにチャレンジしていく発想は持っていたほうがいいです。
スッキリよりもしっかり関係を改善しておくのがいいですね。
精神レベルがここまで高いと、めったに腹が立たないレベルだとは思いますが。
まとめ
結局無駄なエネルギーをなるべくつかわないようにするということですね。
相対するエネルギーをぶつかり合わせることはさけ、受け流すのが一番です。
別にこれは合わない人に対してというよりも、何に対してもあまり間違いを正してあげよう!という正義感を出しすぎない方がいいという教訓ですね。
ひとはそれぞれいろいろな考え方があります。
誰か一人の考え方を変化させるのも大変ですが、その一人をかえても世の中かわらないですしね。
別の言い方をすれば、多様性をうまく生かす形でおたがい具合よく生活できないかということを考える方がいいですね。
ぶつかり合って、考えを一つにまとめるというのは少々古い考え方になってきています。