人に意見を伝えるというのは、ほとんどあらゆるすべての活動に必要であり、伝え方がうまければ、問題は相当程度解決できてしまうほどのインパクトがあります。
なのでぜひとも身に着けたいスキルですよね。
ベストセラーの『伝え方が9割』が出て以来、伝え方スキルがかなり脚光を浴びていて、色々なコツが開示されています。しかしこれを知っていても、使えなければ意味がないですよね。
なので繰り返しポイントを見直しながら、プレゼンテーションなどを行う際の文言の推敲を繰り返しましょう。そうしていくうちに自分のスタイルが確立できてきます。
ポイントまとめ
各ポイントの詳細を参考動画・リンクをもとに見ていきます。
【話し方の極意】カリスマと凡人は伝え方が「逆」である
「Why」から伝える
普通の人ではWhatから話す。しかし世界を変える偉人はWhyから話す。アーリーアダプターが商品を買う理由は、自分の価値観を表明したいため。コンセプト・考え方に共鳴する。感情が動けば人は行動する。感情を動かすためにはWhyから始める。
「人を動かす話をするとき、なぜそれをやっているかを話す」というのは実際に意識して話の旨い人、イマイチな人を聞いてみると違いが判ったりします。
やっぱりイマイチな人は、必死にものを説明しようとし、うまい人はなぜを言っていますよ。
なぜを言わないと、共感を直接得る方向に向かいにくいですからね。なぜなら結局Whatは手段にすぎず、同じ目標を達成するのにもいろいろな手段があり得るためです。そこでイマイチ意見が合わなくなってしまう。
それに比べてWhyは目標、向かっていく先を共有するわけですが、話している相手がどういう課題を持っていて、どっちに向かいたいかは比較的容易に把握でき、それを一緒に解決するという目標設定を行うことはそこまで大変ではないので有効です。
製品を売るとき、製品の説明ではなく、なぜその製品が作られたかを語る
モノの説明をされても結局よくわからないので、ブランドなどに頼って商品を選んでいる。それはブランド全体からでるストーリー、Whyを見て選んでいるということ。
ストーリーの説明がなければ、モノを見た人が思い思いにストーリーを描く必要がでてきます。
そうすると人々の語るストーリーに大きなブレが生じ、結局大きなムーブメントになりにくいわけですね。SNS上で余計な論争、解釈の争いが起こってしまう可能性があります。
これに対し、背景のストーリーをしっかり語ることによって、ファンの間でも語り合い、盛り上がれる、Youtuberでも格好いいストーリーを語りながら紹介する場を提供できるというわけです。
自分の人生。理念を言語化しておく
どんなときも常に価値観が一貫していることは、周囲の信用を得る意味でも非常に重要。
なんとなく感じていること、思っていることを言語化すると、思いが極めてクリアになります。
自分のビジョンを壁に貼っておくとよいということがよく言われますが、これも言語化していることが重要なポイントです。
さらに周囲の人にその言葉を伝え、周りの協力を得られるようになれば最高ですね。
【12分で解説】伝え方が9割【相手のYESを引き出す極意】
伝え方を変えるだけで成功率が変わる場面が大量にある
一つ一つの伝える機会の成功率を上げていけば、人生がはっきり上向く。
言葉を発する一つ一つの機会が、伝える機会なので、そのスキルは磨けば磨くほど自分の思った通りの人生に近づきます。
「伝え方が9割」というキャッチコピーの完成度もさすがですが、人生の9割が伝え方で決まってくるといっても過言じゃないくらい大事なことですよね。
なのでここにまとめているポイントは繰り返し頭に刻み、そして適宜演習をするくらいの姿勢がよいでしょう。
相手のメリットと一致するお願いを作る
自分の頭の中をそのまま言葉にせず、相手を考えて提案する。「デートに行こう」という言い方は避け、相手がなにをしたいのかを考える。例えばイタリア料理が好きな相手だったら、「驚くほどおいしいパスタのお店があるんだけれども、行かない?」と誘う。デートという言葉を使っていないところがポイント。
つまりは相手のメリットを考え抜くということですね。この際、自分のメリットは忘れるくらいでいいと思います。
何かを売りたいにしても、特典だとか、相手方のメリットを考え抜いて、どうやったらこちらがあなたに貢献できますか、という姿勢を貫くと、自然とよい言葉が出てきます。
また、相手の言葉をよくきいて、思いをつかむことも極めて重要なポイントです。とにかく話をさせる方向で、そして役に立つ方法を考え抜く。そのなかでじわじわ自分の思いも裏に込める形ですね。
相手の嫌いなことをだして、これを回避できる、という提案
「芝生に入らないでください」ではなく「芝生に入ると農薬のにおいがつきますので注意してください」などと回避を提案する。
これも相手への貢献に対する不断の思いから伝える言葉を考えていきたいということですね。
嫌味にならないように、しっかり相手のことを考えてあげることがやっぱりここでも重要です。
相手に選択肢を与えてYesを引き出す
人間は決断するのは苦手、ただし選択肢を比較して決めるのは得意なので答えやすい。「めちゃおいしいパスタ」か「窯で焼いたピザ」どっちがいい?頭で思い浮かべるとどっちもよさそう、と思わせる。
いやどっちもあんたのやりたいことやん、と思われないようにうまいこというコツはつかんでおきたいですね。
どっちがいいかなーと雑談調に聞いているようで、自分にとってはどちらでもYesな選択肢をベースに議論を進める。結局win-winな構図をしっかりキープするということですね。
言いたいことの逆の言葉をつかって、ギャップを作る
好きといいたいときに、嫌いという言葉を入れて言葉を強める。「嫌いになりたいけど、あなたが好きです」「私の勝利ではない、あなたの勝利だ」
相手のことを考えてwin-winにもっていく、ということと並び最重要な言葉のテクニックがこれですね。
- 「日中眠いあなたこそ、カフェインレスが重要」
- 「自分の思いを伝えるには、思っていることを伝えないことが大事」
- 「情報を得るには、ネット断ち」
といったように100本ノックしていくのもよいですし、世の中のキャッチコピーでこの法則を使っているものを探すのもまたよい訓練になりますね。
まとめ
言葉の伝え方は本当に重要で、うまい言葉遣いを身に着けたいと日々思いますね。
なかなか実際のところうまい言葉がみつからないのですが、それでも少しずつ意識してうまくなっていきたいところです。
言葉のテクニック以外の要素でいくと、いかに共感を得るか、win-winの関係を築けるかということが本質でありまして、これってあの「7つの習慣」が最重要として挙げていた習慣そのものですよね。なので7つの習慣をしっかり身に着ける中で、さらにこれを言葉でうまく伝えることを考えるとよいと思います。
checklist.gakumon.jp