サブスクリプションサービスが世の中を席巻し始めています。
基本的に月額500円や1000円などのわりと安価な定額料金で、サービスが使い放題になるようなものです。
ちょっと前までは新聞の購読くらいのものでしたが、ビデオオンデマンドのNetflixだとか、アマゾンプライムの無料お急ぎ便などもサブスクリプションサービスですよね。
タクシー配車のUberもサブスクリプションとして月額料金を払うと半額くらいの配車やUber Eatsの利用料無料などのサービスを打ち出しています。
そのうち家の中のかなりの家事がサブスクリプションサービスに置き換わるのではと思います。
宅配クリーニングが、まず最初にきますね。もうかなり短い期間で家の中の洗濯機による洗濯文化はすたれ、宅配クリーニングのサブスクリプションが主流になっていくと思います。
洗濯を家でするということは:
- 洗濯機を買う料金、買い替える料金
- 水道代
- 洗剤代
- 洗濯機を待つ時間
- 洗濯機の掃除
- 洗濯機を置く場所(実はかなり巨大)
- 洗濯物干しのスペース
- 洗濯物を干す手間・時間
- 洗濯物を干す器具の料金
- 洗濯物をたたむ手間・時間
- アイロンがけをする手間・時間
など壮大なお金と時間、手間をかけているわけです。
これらを月額料金に直すと、1万円はくだらない額になります。1万円どころではないでしょう。手間を自給換算しただけで余裕で1万円超えてきますよね。
となると、たとえば月定額2万円とかで洗濯出し放題、家まで取りに来てくれる、運んでくれるというサービスがあれば、どんどん利用する人が出てきますよね。
ほかにもUber Eatsが拡張されてデリバリーが使い放題になったら、キッチンのスペースはいらなくなりますし、冷蔵庫も極小ですみます。キッチン奥のパントリーもいらなくなるわけです。そうすると家の床面積が縮小できて、それだけで一軒家であれば数百万円~1千万円削れてしまいます。
家の必要面積削減とキッチンの維持管理料金、手間暇等々考えるとこれまた月に5・6万円など払ってもフリーで料理が来ればおつりがくるわけです。なんなら10万円でもよいかもですね。
そして生まれたスペースと時間で、攻めの仕事をすればよいわけです。料理が趣味ということでなければ、その方が得意を生かす時間が増えてよいですよね。大幅な時間削減になりますよ。
ポイントまとめ
各ポイントの詳細を参考動画・リンクをもとに見ていきます。
「サブスクリプション」一駅でわかる本のまとめ
製品中心から顧客中心にシフトしたのがサブスクリプションサービスの考え方
車のサブスクでは、車種を自由に変えられるなど、モノに縛られない。今までの製品の時代では、顧客のことを知る必要はあまりなかった。
サブスクの時代では、顧客のニーズを常に意識する必要がある。
サブスクリプションにした結果「モノに縛られない」は重要な観点です。
車を買うにしても、スキな車種を乗りたいときに選べばよいわけで、新車のようにろくに乗る前に決定して10年使い続けるというのとは根本的に違うわけです。
実質的にはモノを共同で買って、これを管理する手間はサービサー側が提供する。サービサー側は規模の経済でいっぺんに多くの資産を扱うため、管理コストが安上がりで、全体としてwin-winの関係を顧客と築くことができるわけです。
これは産業革命以来の、やってみれば当然に思えますが、しかしなかなか素晴らしい発想の転換です。そして利用者から企業まで、みんな得するモデルになりえます。これはイノベーションのにおいがしますよね。
車に乗りたいのであって、車を所有したいのではない
あらゆる移動は、一つの個人IDだけで済むようになる。
モノに縛られないというのも重要ですが、空間・時間のすべてから解放されるわけですので、電車で遠出した行先でも普段通り車に自然にのれるわけです。
あらゆる交通手段がすべてサブスクリプションになったら、それこそ何も考えずにすいすい移動できてしまいます。
こうなると人全体の移動が活発化してきますので、経済発展にも確実に寄与します。必要な移動をどんどん躊躇なくすることができてきますからね。
Amazonは個別のお客様とのつながりを持っている
20代女性、など大きなくくりではなく、個人個人の情報を把握。
サービス提供側のメリットとして極めて大きいのはこの、データ把握ですね。
自由にモノやタイミングをお客様に選んでいただいて、これに応じてサービスを提供するということは、その分データを把握できるということです。
そうすると、何がどのタイミングで使われそうか予測することができます。これによって管理する資源の調整や、値段の調整をすることができ、全体として最適なサービスの在り方にしていくことができます。
これもまたwin-winなわけです。世の中のキッチン、洗濯機、車、掃除機とあらゆるものが、ほとんど動かされないで止まっているものが、無駄なく動く世界に近づきます。地球環境にもよいわけですね、モノにあふれた無駄だらけの時代は終わります。
つまりサブスクリプションによってモノがデータ化する、情報化する。すなわち情報産業化する、ということを意味していますね。
【宅配クリーニングの口コミ】「リネットlenet」を利用してみました
いまや「洗濯」もサブスクの時代になりつつある
宅配クリーニングが流行の兆し。将来的には洗濯機が家からなくなる。
冒頭にも書きましたが、洗濯機が家にあるのはとんでもないコストになっています。
洗濯をするということは家事の中でも最大の面倒ごとではないでしょうか。
となればなくなるのが自然です。中央で一気に洗い上げた方がいいにきまっていますからね。
もうこれは止められない流れになっています。
洗濯ものを取りに来てもらい、指定したタイミングで受け取り
ネットで申し込み、家から一歩も出ずにクリーニングサービスを利用可能。店舗型のクリーニング店では、お店に行くまでクリーニング代がわからなかったりします。ネット型では最初に値段を選びます。割引キャンペーンも豊富。
最初から料金がわかる、割引結果がわかる。そして予約すれば取りに来てもらえるというのは最高ですね。
タクシーサービスのUberも、通常のタクシーと違って最初にもう料金を合意しています。
これは革命的に違うんですよ。クリーニング屋だってスーツやらなんやらもっていったら、多少高くてもメンドクサイのでそのまま出してしまいます。
でも値段があらかじめわかると、その場でぼったくったりできないですし、他店と比較することができるので絶対よいですよね。そのうち洗濯の価格コムみたいな比較サービスにものっかってきて、地域ごとに今最安のサービス、という概念で情報提供されるようになるはずです。ほかのものがそうなっていますからね。