ホリエモン先生の著書のポイントを学んでいきたいと思います。
「ハッタリの流儀」っていう、いかにもまたホリエモンがなんか言ってるよ、と思われそうな話に見えてしまいますが、最近自分もソフトバンクのWeWorkの投資焦げ付きなどをみるにつけ、極めて本質的なものだと理解するようになってきました。
そしてその技巧を10年以上前に日本ではまだあまり知られていないなか使いこなし、株価を吊り上げて事業を拡大させたという実績があります。株価だけではなく世の中の一大ムーブメントになりましたよね。それが一定レベルを超えてスキャンダルに発展していったわけですが、当時の日本であの行動力・思考力は間違いなく天才のそれです。
WeWorkについては、未上場株の時点で評価値をどんどん自分たちであげていって、最終的に上場する段階で自分たちを5兆円と評価して総ツッコミを浴びて一時撤退ということになりましたが、この急成長を支えたのはまさにハッタリです。正直AIの専門家から言わせれば彼らの取り入れているAI技術はなんの収益も上げないと思いますし、あとはド派手な内装に特徴があるくらいのシェアオフィス事業です。
単にシェアオフィスというとずっと前から存在している商売ですが、これをうまいことお化粧して大きく見せるのはほんとうにすごいことです。5兆円とはなかなか言えたものではないですよ。
ほかにも最近では「NHKをぶっ壊す!」でおなじみのNHKから国民を守る党も、ハッタリかましてのし上がるタイプですね。最初はハッタリでも、実現する可能性はないわけではないですよ。ただ一人で活動しているときからずっとこれを言い続けているところが党首・立花氏のすごいところです。そのハッタリと理念に多くの人がついてきているわけですからね。
ポイントまとめ
各ポイントの詳細を参考動画・リンクをもとに見ていきます。
ハッタリの流儀|堀江貴文著【ストーリーを売れ】
無謀な挑戦がビジネスになる
製品はスペック・クオリティで差別化できなくなってきている。求められているのはストーリー。その商品はどういうストーリーで開発されたのか、どういうストーリーを持った人間が開発しているのか。そこで登場するのがハッタリ。今は大したことがないけれども、これからすごくなると思わせる。絶対無理な挑戦をぶちかます。
人はストーリーにお金を出す。これは商品に限らず、会社への投資でもそうなんですよね。
ストーリーがなく、ただいいものなので売れると思います、では最早売れない時代なわけです。なぜかというと、モノと同様、実際のビジネスは地味そのもの。それに対して金融緩和の影響で市場にお金はあふれているわけです。
となるとストーリーを語って心地よくさせることが得意なビジネスマンが一番光るというわけですね。
実体より大きく見せて高く売るというのは、だますということでもありません。何しろもっと高く他人に売れれば、買った方は大きく儲かるわけですからね。
キングコング西野さんの会員2万人のオンラインサロン「ウォルトディズニーを倒す」
ファンにとって、ストーリーがあることがオンラインサロンに残留する理由になる。単にノウハウを教えるだけのサロンだったら、あらかたノウハウを吸収したら離脱してしまう。
これは確かにそうですね。ファンを引き付けるというのもありますし、やっぱり大きな目標を掲げ、それに向かっていこうと努力し、頭を使えば、それだけ今より向上することにつながりやすいわけです。
目標が大きければ大きいほど、向上すべきゴールが高いわけで、やることは尽きないですよね。
話題の本「ハッタリの流儀」を5分で簡単解説!
ハッタリをいうときはプライドを捨てる
できなかったときにいろいろと言われることを気にしない。周りの目や失敗を気にしていたら、よいハッタリがはれなくなる。
ハッタリなので、自分でも正直できないだろうなという目標を掲げます。別に失敗してもはずかしくないでっかい目標にしておけば、特に実現が難しくても問題はないですよね。そこは臆せずいいハッタリをかますように頑張りましょう。
しかし世の中の事例を見るのは簡単ですが、ハッタリをかますのは相当に訓練しないとそもそも思いつかないですね。単なる嘘でもなく、いい感じにデカいビジョンを描く必要があるということですので。
ハッタリをかました後で帳尻を合わせる
必ずしもうまくいくとは限らない。しかし必死に帳尻を合わせに行く。失敗しても、失敗したなりに必死に戦った結果は残る。
ディズニーを倒す!という目標を個人が掲げて、それが実現しなくてもだれも咎めませんよね。少なくとも10年以上かかるのは常識的に言って間違いないわけで、そのスケールのハッタリであればノーダメージです。
帳尻を合わせるというより、達成目標に向かって着実に前進していくことあるのみですね。こうするためにも荒唐無稽な目標というより、やはりストーリーとしてワクワクできる目標が一番です。
行動しながら学べばいい
学んでから行動するのではなく、行動し始めてから学べばいい。
成長を最大化するためには、大きくハッタリを張ってから、必死に学ぶ。
よく知ったうえでビジョンを語らないと、恥をかくとためらってはいけないということですね。
もちろん認識違いを指摘されて、こりゃ一本とられたなとか、不可能だということがわかってしまうとか、完全に論破されてしまうということはあると思います。
しかしそういう失敗があればあったで、自分の大きな成長につながるので良いわけです。
その失敗を恐れているくらいでは、スピード的にもう間に合わないというわけですね。ここぞというところで、大きなビジョンを掲げ、周りを巻き込んで突っ走るイメージです。
まとめ
ここでハッタリを使いこなすとは、単に大きなビジョンを描くということではなく、ビジネスを大きく育てるためにどでかいビジョンを語り、そしてこれを実現するべくさらに大きなビジョンを掲げるという、現代のトップレベルの経営者が持っているスキルを示しています。
彼らはストーリーをワクワク感をもって語ることができます。ビジョンを見つける嗅覚を持っています。
そしていま、実体経済から大きくかけ離れているといわれる金融経済を支えているのは、この大きなビジョンです。もちろん現実との乖離が急に収縮することでバブル崩壊が起こる可能性もあるのですが、また同じことは繰り返されます。
いつか崩れるからといって必ずしも悪いことではなく、大きなビジョンがこれによって急速に実現することもまた事実なのです。そうした試みをどんどん行うのが世界のトップレベルのビジネス界だということを意識しておくとよいですし、そこまでいかなくても自分の大きな夢を自分が生きている時間の間で実現するために、成長を加速する方法として大きなビジョンを語るということをスキルとして身に着けることは非常に重要です。